連休の残滓、その他二・三のできごと(1)

katakanize2009-05-11

彼女の韓国旅行土産のマッコリを入手したので、かげわたり周辺のメンツで城北中央公園でささやかな酒盛りなどし、ふわふわした気分で家路について、ネットブラウズするなり、清志郎のあのニュースの見出しを目にする。そんな何とも云えない気分で始まった連休。


3日は日比谷野音で『Springfields '09』を観覧。

SAKEROCKとか、Port of Notesとか、Little Creaturesとか、事実上、細野晴臣を軸として集まったような人選のイベント。なんだけど、EGO-WRAPPIN'だけがどうにも浮いていた印象。なんかね、ギターの男性の態度も良くなかったっす。あまり盛り上がってくれない客席の空気に明らかに苛立っていたというか。筋違いってものよね。サポート?のドラムはえらい格好良かったんだけど。どうにもあのコッテリ感と、ファンと馴れ合ってる感じの雰囲気に馴染めず。

SAKEROCKは思ったよりも演奏短め。マリンバの音が小気味良く、カズーの音が可愛らしかった。アマチュアっぽさが抜けきらないところが魅力、と感じる人も多いのだろうなあと思ったり。MCとか完全に同級生同士のダベリだし。ライブの組み立て方含めて、払拭しきれない/しきらない素人臭が良いのだと思う。

Little Creaturesは、音はストイックなのにパフォーマンスはちょいちょい悪ふざけ。真顔でくだらないMCとか。しかしまあ渋い。さまざまなディテールに潜むハンサム感。ニヤケ顔のミニマリズム

Port of Notesは、夕暮れ時っていうタイミングの力もあって、なんか凄くダイナミズムを感じた時間だった。わりと斜に構えた面々が居並ぶ中で、比較的ストレートに「うた」を伝えようとしている、っていう意味ではEGO-WRAPPIN'と同じようなスタンスだったと思うんだけど、両者が繰り出す音から受け取れるものは明らかに異なる。その意味について思いを巡らせたり。

大トリは細野晴臣。登場に沸く客を牽制するように、ってんでもないのだろうけど、前日の、清志郎のことについて触れ、「僕だけは、今、お通夜みたいな気分です」とポツリ。俄にしんみりした雰囲気に包まれる客席。隣席のお客さんはすすり泣いていた。しめやかにというかゆったりと演奏は進み、つつがなく終わり、アンコールは清志郎への餞か、「しあわせハッピー」をイベント参加メンバー総出で大合唱。

楽しんだっていうか、なんか色々と考えさせられたイベントでした。


なんか長くなりそうなんでまた明日。