ガイリャック

この数ヶ月、めまぐるしい程の速度で月日が過ぎて行っておりまして、気がつけば済し崩しに師走。いろいろとあったのだけど、詳らかに記せるほどひとつひとつのことを細かく思い出せないので、印象に残ってるできごとだけ列挙してみる。

■3年ほど前、カタカナのリーディングに参加してもらった、元(現?)演出家・俳優の井出君と、ひさかたぶりにメシとか酒とか。岡村靖幸の余人をもって代え難い存在感とか、太平洋不知火楽団の余人をもって代え難いスレスレ感とか、於菟也のPVの余人をもって代え難いコメディセンス(曲解)とかについてレクチャーを受ける。あとbonobosはなんかいいよね、ってな話。

■かげわたり家常氏と共に、デザイン事務所始動。わたしたちはhoocicaです。フーチカと申します。風光とも書きます。表記は、目下のところご随意に。

西荻TURNINGでかげわたりライブ。いろいろとやり残されていた課題に気付かされる。とにかくリズムの安定感の強化。ノリを掴むこと、生み出すこと。松瀬くん夫妻の身の上に起きたある出来事に関して、激励の意味合いを込めて作った「猫と星」という曲があって、それを聴いた松瀬くんがこれでもかってくらい感激してくれてたことが、救いと言えば救いだった。

板橋区立美術館で『ドゥシャン・カーライとブラティスラヴァの作家たち』を観る。行き過ぎなくらい緻密な描き込みへの執着。まるでタッチも題材も活動分野も違うけど、スーラの点描とか思い出してしまった。単純に、なんかすげえな、っていう印象。

■埼玉近代美術館で『ロシアの夢1917-1937』を観る。春頃、同じ場所で催されていた『青春のロシア・アヴァンギャルド』と対になっているような企画展。前回は絵画、今回はグラフィックが中心の展示内容。ロトチェンコやリシツキーは言わずもがな、僕の大好きなステンベルグ兄弟の作品も、点数は少ないながらも実物を観られたのが嬉しかった。

できごと、ってわけじゃないのだけれど、かつて師事(?)していた元ベターポーヅ主宰の西島さんが、新しい劇団を立ち上げていたことを今更ながらに知る。舞台写真から読み取れる情報はごくごく少ないけど、そこに流れているのはまぎれも無い西島さんの空気。次回公演が待ち遠しい。