茜と青

紅葉アオリ

紅葉のライトアップをやっているとかで、先日、夜の六義園に行ってきた。

以前の職場が六義園の真ん前だったので、毎日門の前を素通りはしていたけど、園内に入ったのは初めて。思ったより広い。で、思ったより盛況(?)だった。趣味のカメラマンズとクリスマス準備期間中のカップルズでいっぱい。紅葉の楽しみ方も様々だなと思ったりした。壮年の男性が、遠目には三脚だけ持ち歩いて散策しているように見えて、何してるのかと思って近くに行ってみたら、妙にごつい三脚とは不釣り合いな、ちんまりしたかわいいデジカメが雲台に乗っかっていた。なんとなく和んだ。

2日の日曜日は、渋谷・Take off 7でかげわたりのライブ撮影。

激しさを抑えて、浮遊感出してる系のセットリスト。手前味噌というか身内褒めのようになってしまうとアレなんだけど、「空気感で聴かせる」みたいなところがかげわたりの武器のひとつだと思うので、そこに的を絞った選曲というのもアリなんじゃないかと思った。その都度バンドの打ち出したいことが見えたほうが、一見のお客さんにも訴求力を持つことになると思う。アソート的な選曲は、尺の長いライブでは飽きさせないということで有効かもしれないけど、限られた時間の中では散漫に感じる。短時間でバンドを印象づけるには、コンセプトをはっきりさせるのが肝要なのだと思う。そういった意味で、いち観客として、満足のいくライブだったと思う。

ライブ後の打ち上げには、ライブを観に来た松瀬くんや、Oくん、カタカナのリーディング公演『クロッキオ』でお世話になった冨江くん、Oくんとはまた別のOさんらも合流。大所帯。某局のDであるところのOさんは、ロケハンで単身渡良瀬渓谷まで行って帰ってきたその足で渋谷に。元気だな。誕生日の近いかげわたりYukoさんへのプレゼント贈呈などしつつ、みんなで何くれなく話す。

松瀬くんと冨江くんは、近々映画を一緒に撮る予定とのこと。その話に混じりつつ、改めて自分の中で演劇と映像が占める位置について考えたりした。何にせよ、うかうかしてはいられないと思ったのだった。いろんな意味で。